ちびロビンを野生生物救済協会へ。

ここ一週間程、 ちびロビン のお話はブログに取り上げていませんでしたが、
彼は毎日食欲旺盛で、とっても元気に成長していました。
が、丁度香水瓶を割ってしまった頃に知ったのですが・・
野生のロビンを家で飼う事は違法行為だと知りました。 ショック
なので色々な状況により保護した場合、最寄の野鳥保護施設に連絡するか、
連れて行かなければならない事が判明してーー
残念ながら今日、バーナビーに在る「WILDLIFE RESCUE ASSOCIATION
野生生物救済協会へ連れて行きました。 

今朝のちびロビンです。 すっかり大きくなって、もう”ちびロビン”ではありません。
ちびロビンを野生生物救済協会へ。_d0129786_15171797.jpg

昨夜、計ったら体長は20センチになりました。すくすくと育ってくれました。
「カバン持ち」にすっかり懐いて、呼ぶと飛んで来ます。 かわいい
本当はずっと手元に置いておきたいぐらいに可愛いらしいのですが・・

もう、平気で天井までの高さを飛べるようになりました。
餌も一回の食事でミミズを4~5匹は平気で食べてしまいます。
ブロッコリーなどを混ぜた練り餌と虫の幼虫、それにミミズやだんご虫を組み合わせて、
一日に7~8回の餌の量は、残念ながらもう私の手には負えません。 悲しい
毎日、庭を掘り返して餌集めにストレスさえ覚えるようになってしまいました。

先週の小雨の降る日も庭で餌のだんご虫を探していると、ウチのダンナ様が
「もう、適当にしなよ~。」と云って、幼虫をペットショップで買って来てくれる始末。
親鳥の大変さに頭の下がる思いでした。

今朝10時に自宅を出発。
ちびロビンを野生生物救済協会へ。_d0129786_15261454.jpg

車の中のちびロビンです。
可愛くて、愛らしくて・・すっかり情が移ってしまいました。
さらにこれからの事を考えると、ちゃんと野生に還れるんだろうか?
と、不安ばかりが広がって・・別れがつらくて涙が止まりません。
あんなに小さかった雛のちびロビンが、すっかり大きくなって旅立ちます。


初めて行く施設なので、不安が一杯。
ちびロビンを野生生物救済協会へ。_d0129786_15282485.jpg

住所を頼りに走っていたら、森の中にこんな看板がありました。

ついに・・着いてしまいました。  別れの時が刻一刻と迫ります。 

ちびロビンを野生生物救済協会へ。_d0129786_15294569.jpg

協会が使っている小さな家や保護された野鳥などの病院代わりのロッジが点在していて、
この辺り一帯が野生動物救済協会です。
WILDLIFE RESCUE ASSOCIATION」  自然がいっぱいののどかな雰囲気!

じつは「カバン持ち」、建物を見てあまりにもイヤな雰囲気がしたら、そのまま踵を返して、
ちびロビンを家に連れて帰ろうと思っていたのですが、余計な心配でした。

ちびロビンを野生生物救済協会へ。_d0129786_15425368.jpg

対応に出て来られた方もとても感じが良くて、すっかり安心しました。

受付でアンケート用紙に保護した時の状況や餌の時間などを書き込みます。
さらに、スタッフの質問にも答えます。 
「餌は毎日庭を掘ってミミズなどを与えていました。」
・・と、涙でぐじゅぐじゅの顔で答えると・・
「それは正しいわ、でも間違った餌を与える人が多いのよ。」
う~ん、フンの状態までチェックして、餌を変えてるとは云えなかった。

「あなた、此処でボランティアできるわよ。」と言われて・・ 近かったら絶対やりたいっ!
そうやって話をしているうちにーー
他のスタッフが私の足元に置いてあったちびロビンの籠をそっと持って立ち去り、
数分後に同じ場所に空になった籠を戻しに来ました。 分かっていたけど悲しい

「ここに連れて来たのは正解ですよ!」と力強く言う彼女のひと言に励まされ、
涙を拭き拭き、バーナビーの野生生物救済協会を後にしました。

ちびロビンを野生生物救済協会へ。_d0129786_155031100.jpg

お願いだから、この森で元気に生き延びて欲しい・・「カバン持ち」の思いです。


                        バンクーバー不動産やのカバン持ち


ちびロビンを野生生物救済協会へ。_d0129786_163711.jpg
WILDLIFE RESCUE ASSOCIATION
この「野生生物救済協会」は寄付のみで運営されているそうです。


成長記録はまた明日・・たぶん。



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by stessa2 | 2008-09-04 16:56 | 鳥や犬など生き物話 | Comments(12)
Commented by まろんのママ at 2008-09-04 18:44 x
お疲れ様、淋しいでしょうが、良かったですね。元気でスクスク育って…
貴方の愛情はきっと、ちびロビンも分かっていたと、思います。又楽しいブログ楽しみにしてますよ…
Commented by やっこ at 2008-09-04 22:54 x
カバン持ちさん、淋しい1日を過ごされたのではないでしょうか!?
実はやっこは鳥が苦手だったのですが、ちびロビンちゃんを見て、とっても愛着が湧きました。ジーンと来ました。
 もしかしたら朝、カバン持ちさんのお庭でさえずってくれているかも・・・。

そんな物語がが実現すると・・・・いいな♪

ちびロビンちゃん、旅立ちおめでとう!
Commented by ポポブラジル at 2008-09-04 23:15 x
いつの日か、チビが遊びに戻ってきたら楽しいっすね! 窓をコンコンって口ばしでノックする日を楽しみに・・・・・その日が来たら教えてください。
Commented by noa_2000 at 2008-09-05 00:43
カバン持ちさん、本当にお疲れ様でした。
今日のこの記事を読みながら、私まで涙がボロボロこぼれています。
こういうお話にはめちゃくちゃ弱い・・・・。今日一日ずっと頭の中から離れないと思います。一緒に悲しませて下さい。
ちびロビンちゃん、君も悲しいだろうけど、健康で幸せになってね!
Commented by シンマイ at 2008-09-05 00:50 x
昔、雌のライオンとの生活を描いた「野生のエルザ」ってありましたよね。
野生に戻ったエルザはそこで子供を生んで、その子供ライオンを連れて、自分を育ててくれた女性のところに顔見せに来たらしいですよ。

ロビンもなんかそんなことをしそうな気がするなーー。
元気でね、ロビンちゃん。そして元気出してくださいね、かばん持ちさん。
Commented by BN at 2008-09-05 07:05 x
はじめまして。
かばん持ちさん、Good jobですね。お疲れ様。
私も野鳥のヒナを保護したことがあるのですが、残念ながら野生に返してあげることが出来ませんでした。
ちびロビンちゃんが元気に旅立つことが出来て、本当に良かったです。
愛情をもって育ててくれる人に出会えて、とてもラッキーだったと思います。
お別れは悲しいけど、いつかかばん持ちさんのお庭に飛んで来て、再会出来るかもしれませんね。

Commented by stessa2 at 2008-09-05 14:39
まろんのママさんへ、
一日中びえ~っと泣いて、今朝も泣いていたのですが、
夕方、救済協会からのメールの返事で・・落ち着きました。
いつも心配ばかり掛けてごめんなさい。
Commented by stessa2 at 2008-09-05 14:46
やっこさんへ、
あたたかい言葉、ありがとうございます。
来年の春、ウチの庭にまたロビンが戻って来てくれるのを願って・・
Commented by stessa2 at 2008-09-05 14:54
ポポブラジル様、
了解しましたっ!
もし、チビが窓をノックしたら、ポポが宜しく云ってたと伝えますっ。
Commented by stessa2 at 2008-09-05 15:05
noa_2000さんへ、
とっても悲しくて・・手放さなければいけない・・と心で決め始めた先週末から
どんどん具合が悪くなって・・風邪が悪化して・・それでも餌は2時間おきだし、
フンの具合もチェックしないと雛は一瞬のスキで手遅れになってしまいます。
そんなこんなで・・風邪が少しでも良くなったら連れて行こうと決めていました。
悲しい一日でしたが、これで良かったと今は思っています。
Commented by stessa2 at 2008-09-05 15:14
シンマイさんへ、
そう、「野生のエルザ」ですよね。
あんな立派なお話と今回のワタシのちっぽけで短い体験を
比較するのもおこがましいのですが・・
じつは野生に返す事を真剣に考え始めて、葛藤が生まれた時に、
頭の中に浮かんだのがあのお話でした。
あの作者の悲しみはどんなに大きかっただろうと思います。
Commented by stessa2 at 2008-09-05 15:33
BN さんへ、
はじめまして、そして、やさしいコメントをありがとうございます。
ワタシもロビンのフンが変な感じになった時、パニックになりました。
野鳥の保護は本当に難しいですよね。
今回は何度もネット検索で助けられました。
そういった知識が無いのが普通ですもんね。
ワタシの場合、保護した雛が比較的大きかったのも幸いでした。
来年の春、庭に来るロビンを楽しみに ・・


バンクーバー在住二十数年のリアイア主婦のなんとなくな日々


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